皆さん、こんにちは。コージ・ポッターです。
あいにく風邪で体調を崩してしまい、2週間近く寝込んでいました。🙇
皆さんもくれぐれもお身体はご自愛ください。
少しブログも間延びしてしまいましたが、「マーケティングで始める自分探し」の続きについてお話をしていきたいと思います。
そろそろマーケティングの本論に話を戻していきましょう。
マーケティングとは、「モノを売る仕組みの構築」と以前にご紹介しましたが、
マーケティングを進めるにも適切な手順があります。
平たく申し上げますと……
①マーケットや顧客の動向を把握してニーズにあった商品を開発し、
②モノを作るための生産工程やモノを届けるための流通経路を構築して、
③お求めやすい値付けをした上で、
④顧客に販売することを意味しています。
マーケティングでは、この一連の業務活動、すなわち「モノやサービスを売るための仕組み」を「バリューチェーン(価値の連鎖)」と呼んでいます。
「バリューチェーン」という言葉もまた一種の発明であり、これによってマーケティングは、その仕組みを社内の生産機能の「価値連鎖」という言葉に置き換えて、さらに発展的に構造化することに成功しました。
実はマーケティングですべきことを突き詰めていけば、「お客様が求める価値を提供する」という唯一の目的のために、バリューチェーンを設計して最適化することにあります。
そうは言っても、「言うは易く行うは難し」です。
バリューチェーン全体を最適化するためには、その構成要素である営業や販売、開発や製造などの役割やパフォーマンスの連関性を良く熟知しておく必要があります。
その意味で、バリューチェーンはオーケストラ(管弦楽団)にとてもよく似ています。
「モノやサービスを売るための仕組み」であるバリューチェーンをオーケストラに例えますと、バイオリンやチェロ、コントラバスやピアノなどそれぞれの楽器の特性をよく理解して、楽器の表現の範囲を最大限に生かして、各楽器のパフォーマンスを総合し、楽曲に合わせて演奏を最適化する、ということです。
そのために、バイオリンやピアノに実際に触れてみて、楽器の仕組みや演奏の仕方を学び、自分で実演してみることが大切ですね。
オーケストラのプロの指揮者はピアノやバイオリンの演奏も一流です。
指揮者というのは壇上で棒を振って、ただテンポを刻んでいるだけではありません。
開演の何か月も前からオーケストラのメンバーと練習を重ねて、指揮者が楽曲からイメージする心情表現をオーケストラと一緒に形作っていきます。
音を奏でる際はどう心掛けるべきで、楽曲が提供する心情表現に寄り添うにはどうすればよいのか?
以上のような練習と試行錯誤、そこから生まれる気づきや工夫を積み重ねることで、指揮者とオーケストラは自分たちの演奏を芸術的な「あるべき姿」に近づけていきます。
(続く)