バリューチェーンとは?②

 

こんにちは。コージ・ポッターです。

最近は病み上がりで公私ともに多忙を極めて、ブログを投稿する機会が減ってしまいました。(スミマセン😅)

 

バリューチェーンとは?』の続きです。

前回はバリューチェーンをオーケストラに例えました。

 

ちなみに、オーケストラに代表される西洋音楽の最大の特徴を一つ挙げるとすれば、『ハーモニー』ではないでしょうか。

 

ハーモニーとは、簡単に言えば、二つ以上の異なる音を同時に奏でることです。

ピアノのようにひとつの楽器で奏でることもあれば、複数の楽器を使って演奏する場合もあります。オーケストラにおけるハーモニーとは、他の民族音楽には見られないほどに複雑かつ高度化しています。

 

ブログの読者の皆さまも一度は聞かれたことがあるでしょう。

ショパンやベートーベンの素晴らしい協奏曲です。

これらの楽曲は演奏者の協力して奏でられるハーモニーによってみごとに表現されています。

そうした演奏のハーモニーは、オーケストラと聴衆との間にも心のハーモニーを生み出し、ホール全体が喜びや感動に包まれるわけですね。

 

翻って、マーケティングの役割とは「バリューチェーン」というオーケストラの指揮者にとてもよく似ています。

マーケターはバリューチェーンのハーモニーを演出しているからです。

当たり前の話ですが、異なる楽器で演奏される音がピタリで揃わないとハーモニーとは呼べません。

 

マーケターの役割も同様です。華々しい広告や宣伝の世界などはマーケターの仕事のごく一部を強調しているだけです。

実際には、開発、製造、販売などの関係部署にいらっしゃる異なる役割や立場のメンバーと日々、緻密なコミュニケーションに取り組んでいます。

もちろん皆さん立場が違いますから、各々の期待や課題感、主張も異なるわけです。

 

そういったメンバーの間にハーモニーを紡ぐために、マーケターは日々汗をかきながら地味なファシリテートをコツコツこなしていくわけですね

(時には空気を読まない発言を繕うために冷や汗もでますが😅)

 

コミュニケーションの重要性はまたいずれご紹介しますが、マーケターはバリューチェーンを構築する前提条件として、『コミュニケーションをデザインする』

このことの大切さについて深く理解する必要があります。

(こちらはあらゆる仕事において通用するとても重要なスキルなんですが、あいにく世間ではほとんど知られていません😣)

 

仕事はコミュニケーション(情報の共有と交換)とオペレーション(作業)、そしてアイディエーション(知的創造)から成り立っているのですが、実は世の中の仕事の大半の時間はコミュニケーションに使われています。

 

したがって、経験豊富なマーケターは、藪から棒に好きなことを喋っているわけではありません。

まるで将棋を指すように、相手の話の展開に合わせながらも、ミーティングのゴールを見据えながら全体の話の流れを紡いでいってます。

 

一方で、マーケティングの本質的役割は、事業の構築や運営にあたっての参謀的存在であり、開発、製造、販売などのバリューチェーンの関連機能を一つにまとめ上げ、創造された価値をマーケットや顧客へとつなげていくリード役でもあります。

 

いわば、マーケティングという横串を通して一つにつながったバリューチェーンが、まるで指揮者とオーケストラ、そして聴衆の一体感のハーモニーのように、ついにはお客様への提供価値へとつながっていくのです。

 

(続く)